ホーム>クマザサ一口メモ
クマザサの名称
![]() |
クマザサは古来日本人の生活に深く結びついてきた植物です。クマザサの漢名を「熊笹」と書く人がいます。 熊が 住むような山奥に生えているからと言う説が根拠のようです。 しかし、牧野富太郎博士は「『新定日本牧野新植物図鑑』 で、クマザサの漢名は「隈笹」で、葉の縁が白く隈取ら れているところから言う。」と命名の意図を記述しています。 クマザサの葉は晩秋から風がよく通る場所では、生き残りのため、葉の外周の水分を蒸発させて白く変色します。しかし、風があまり当たらない場所や雪の下に埋もれたクマザサは、春になっても成長期のクマザサと同じ状態を保ち、隈取りはできません。 |
クマザサの成分の変化
クマザサの葉は非常に水分を発散して乾燥しやすく、成分も採取時期により異なります。弊社はクマザサの性質を長い経験から熟知し、計画的に採取を行っています。秋のクマザサの葉にはクロロフィルの含有量が多く、成分(比重)がやや低いのが特徴です。逆に、雪の下に埋まったクマザサの葉は、クロロフィルの含有量より成分(比重)が高いのが特徴です。 クマザサは成長期には葉にクロロフィルを多く蓄積し、雪の下では成分(比重)を高めていることが分かります。また、秋のクマザサの水分含有量は50%台が多く、冬を過ごしたクマザサの水分は40%台とやや低いのが特徴です。
生活に結びついているクマザサ
クマザサは古来日本人の生活と深く結びついてきた植物です。クマザサと生活との結びつきは、主として食品を中心に笹飴、ちまき、鯖寿司、鱒寿司、笹寿司、酒の防腐剤、食品の殺菌、防臭、加湿などに利用してきました。特に、現在でもお寿司屋さんを中心に生葉の利用が盛んです。
医療への応用
| 信濃生薬研究会では、長野県下に伝わる民間薬の調査を長年行なってきました。この調査は、各地に伝わる独得の民間医療を後世に残しておきたいと始めたものです。研究会では、各地に出向き、年配の方にお集まりいただき聞き取り調査を行ないました。 長野県はクマザサの生育が最も多いといわれていますが、この伝統薬調査では、医療方面へのクマザサの利用はそれほど盛んではありませんでした。食品保存の利用が主であることが分かりました。 写真は、信濃生薬研究会の調査をまとめた本「信濃の民間薬~くすりのルーツを探る~」です。(1990年出版)弊社の創設者金子卯時雨医学博士が、クマザサの医療への研究報告を数多く発表し、サンクロンの医薬品承認を得て発売しますと、クマザサの医療への応用が明らかになり、多くの方々が追従するようになりました。現在のクマザサブームのスタートであります。 |
![]() |
中国漢方では
中国には様々なタケ・ササ類が生育しています。そのため、中国漢方の最古の『神農本草経』には、竹葉を中品に「(がい)逆、上気溢、筋急、悪腫を主治し、小虫を殺す」と記載されています。 しかし、中国市場の竹葉はわが国のクマザサ葉と異なるものです。 難波恒雄富山医科薬科大学名誉教授は「タケ・ササ類は非常に種類が多く、淡竹葉、菫竹、苦竹を日本のタケに当てているさまざまな説があるが、確証はない。」と述べていますので、クマザサはわが国の独特の利用方法と考えてよいようです。


